胃カメラ
胃カメラ
胃カメラ検査では、食道がんや胃がん、十二指腸がんといった悪性腫瘍や逆流性食道炎、急性胃炎、慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、ピロリ菌感染症といった病気を発見するために、内視鏡を鼻や口から挿入し、食道・胃・十二指腸の粘膜をリアルタイムで観察します。検査費用は検査の内容にもよりますが、概算(3割負担)で4,000円から12,000円程度です。
当院の院長は日本消化器内視鏡学会専門医を取得し、長浜赤十字病院の消化器内科の副部長として消化器疾患を中心に数多くの検査や治療、後輩の指導にあたってきました。食道がんや胃がん、大腸がんの内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)といった内視鏡治療を多数経験しており、それらの経験をもとに病気の早期発見や速やかな内視鏡治療に努めてまいります。
当院では富士フイルム社の最新モデル(2024年6月現在)の内視鏡システム「ELUXEO 8000」や経鼻内視鏡「EG-840N」を導入しております。多彩な観察モードが使用可能であり、Blue Light Imaging(BLI)やLinked Color Imaging(LCI)といった特殊光観察を用いて微小ながんの発見を支援します。
内視鏡検査が苦手な方や初めて受けられる方も苦痛なく安心して受けていただけるよう、極細径(先端の太さ5.8mm)の経鼻内視鏡を用意しております。また静脈麻酔薬(眠ってできる内視鏡)を使用することも可能です。
また、当院では胃カメラと大腸カメラを1日で同時に受けることが可能であり、そのまま大腸ポリープを切除することも可能です。麻酔を複数回受けることが難しい方は、ぜひ一度御相談ください。
40歳を越えると、一般的に胃がんの罹患率が上昇すると言われています。胃がんは早期発見・早期治療が何より重要です。年に一度は、胃内視鏡検査をご検討ください。
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検査前日
前日の夕食は、消化の良い物でなるべく早く済ませ、遅くとも午後11時を過ぎたら食事の摂取は控えてください。
水分は摂っても構いませんが、コーヒーなどの色の濃いものや、牛乳など粘膜に膜ができるものは控えてください。
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検査当日
検査が終わるまで、朝食などの食事は禁止です。朝の8時までは水・お茶・スポーツ飲料などの水分摂取は構いません。内服は必要性が高いものは午前8時までにお願いします。またその後もうがい程度は構いません。
喫煙は胃の分泌物が多くなり、検査が行いにくくなるため禁止です。
体を締め付けない、ゆったりとした服装でご来院ください。
※抗凝固薬や抗血栓薬など血液をサラサラにする薬や血管拡張薬、糖尿病薬などの内服薬がある場合は、一旦中止いただくこともありますので、事前に医師にご相談ください。
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鼻腔/咽頭麻酔を行います。
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体の左側を下にしてベッドに横になります。次に鼻/口から胃カメラを挿入し、検査を開始します。
※注射麻酔薬(鎮静剤)を使用する場合は、胃カメラの挿入前に鎮静剤を注射し、鎮静剤の効果があらわれた後に検査を行います。
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食道・胃・十二指腸の粘膜を観察し、必要があれば組織の検査を行うことがあります。
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一通り観察を終えたら、胃カメラを抜去して検査終了となります。検査時間は、組織の採取などの処置がなければ、4~5分程度です。
検査後、咽頭麻酔が効いており誤嚥の可能性がありますので、1時間程度は飲食を控えてください。
組織検査を行った方は、食事などに関し検査後の指示に従ってください。
胃カメラでは、胃に空気を入れて膨らませて検査するため、検査後もお腹が張ることがあります。次第に空気が抜けて症状が通常に戻ります。
経鼻の胃カメラを受けた方は検査後に鼻を強くかまないようにしてください。
注射麻酔薬で眠って受ける胃カメラの方は検査当日の車やバイク、自転車などの運転は禁止となっています。家族のお迎えやタクシー等でのお帰りをお願いします。